【記者解説】外部の目届かず密室化か 保護者ら訴えも学校把握せず 小学校スポーツ活動で体罰か


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 (資料写真)

 学校敷地での練習中の体罰や暴言を保護者らが訴えていたが、学校側は指導の在り方などを把握していなかった。「所管は(当該競技の)団体にある」として訴えは置き去りにされた。学校内のスポーツでありながら、外部の目が届きにくく、活動の現場が“密室化”している可能性がある。

 昨年、複数の保護者がそれぞれ別の機会に学校側に問題を複数回伝えていたが、十分な対応はなかった。高圧的な指導を容認する雰囲気もチーム内にあり、体罰は起こりやすくなっていた。

 関係者によると、指導者は競技団体から3月に厳重注意を受けた。ただ、団体は処分を公表しない意向だ。どのような調査をし、何を認定して処分したのか不透明なままとなる。

 今回のように競技団体加盟チームが小学校の放課後スポーツ活動を担うケースがほかにもある。指導をどのように監督するのかが担保されなければ、安心して子どもたちを参加させることができない。


スポーツ活動の児童体罰か 沖縄本島中部 監督が殴りけが、暴言も