【伊江】伊江村立伊江中学校中庭に3月23日、同村教育委員会指導主事の東江寛さん、同教育委員の宮城孝雄さんの呼びかけで13人の教員が集まった。伊江小学校教諭の親川翔吾さん、上間雄大さん、崎濱妃一菜さん、西幼稚園教諭の金城由菜さん、伊江中学校教諭の玉城学さん、竹内裕さん、大城祐未さん、山城裕之さん、宮城如さん、知花明衣さん、諸見賢さんで、いずれも名護市立大宮中学校出身者だ。
村教委の東江さんは「大宮中を巣立った生徒と恩師が共に教師として、総勢13人が世代を超えて同じ時期に、伊江村の幼小中学校に赴任し、伊江島の教育に携わり研さんを積むことができた。大宮中での出会いに感謝し、伊江島で培った教師同士の絆や教師としてのやりがいを糧に、これからの赴任先でも頑張ることを誓うために集まった」と意義を語った。
伊江中校長を最後に定年退職する玉城さんは教職35年、赴任した学校は12校。2008年から3年間、伊江中で教職に就いた。20年に校長として再び伊江中学校に赴任。「三位一体が当たり前のように存在した学校、地域で魅力的な島だった。離任する時、もう一度来たい学校だと思った。校長として再びこの地に赴任することができ、夢がかなえられた。魅力ある島なので、ぜひ多くの皆さんに来てほしい」と島での教職員生活を振り返った。
竹内さんは「教員として赴任した学校は9校。ここで結婚し、子どもも生まれた。伊江島は私たちの家族にとって第二の故郷である。教職生活38年の締めくくりをこの地で迎えられたことは最高の幸せ」と顔をほころばせた。
伊江小で4年間勤めた親川さんは「大宮中での教え子と同僚が一緒に教職生活を体験したことに、絆の深さを感じた」と語った。
村教育委員の宮城さんは、大宮中校長を務め、伊江中校長を退職して13年目。「今、オーバーワークなどで休職している先生が多いなどの負のイメージが強く、教職に就く人が少ない。ここ伊江島に集まった教師仲間は、大宮中で教師と生徒という関係から、同じ教師という仕事に就いたから得られる生きがいなどを共有できた。教師という職業の素晴らしさをこれからも発信したい」と熱く語った。
(知念光江通信員)