「ステマ」のガイドライン モバイルプリンスの知っとくto得トーク[301]


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

モバイルプリンス

 

広告であることを隠しながら商品やサービスの宣伝をすることを「ステルスマーケティング」と言います。略した「ステマ」の方がなじみ深いかもしれません。

消費者庁は今年10月からステマを規制することを発表【※1】しました。海外ではステマの規制がすでに始まっていましたが、日本ではこれまで規制されていません。SNSや動画投稿サービスにおいて、ステマが減少することが期待されます。

 

※1 ステマを規制することを発表 … 新たに法律を作ったわけではなく、「景品表示法」というこれまであった法律の禁止行為に「ステマ」を追加することになります。

 

モバイルプリンス

 

商品を販売する企業が影響力のあるインフルエンサーにお金を支払ったり、商品を提供することで宣伝してもらう際には「#広告」「#PR」など、広告宣伝であることを明らかにしなければいけません。

本心でほめているのか、広告としてほめているのか見分けがつかないからです。

皆さんも商品を購入する際、インフルエンサーの意見を参考に選んだことがあるはずです。インフルエンサーの影響力が増してきた結果、消費者庁も対策を取る必要が出てきたのでしょう。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

モバイルプリンス

 

今回消費者庁が発表した「ステマ規制」の文章は少し分かりにくく、今後の世の中の動きによって細かいルールの線引きが変わる印象を受けます。

明らかなステマは規制の対象になりますが、ケースバイケースの事例も多く出てくることでしょう。

もしかしたら皆さんも、今後は「発信者側」になるかもしれません。その時にうっかりステマにならないように、10月以降の規制の動きをしっかり見ておく必要があるでしょう。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 1987年、沖縄市出身。お笑い芸人・携帯電話ショップ勤務の経験を生かし、スマホ・ネット活用の方法を楽しく、わかりやすく伝える。2020年、本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」を出版

http://smartphoneokoku.net/

twitter:https://twitter.com/mobileprince_PR/