キングス、CS進出決定、千葉に78-76で勝利 今村、残り3.9秒で逆転弾 第47戦


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千葉―キングス 第4クォーター、倒されながらもタフショットを決めて喜ぶキングスの今村佳太(下)=2日、千葉ポートアリーナ(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区2位の琉球ゴールデンキングスは2日、千葉ポートアリーナで千葉ジェッツ(東地区1位)と対戦し、78―76で勝利した。通算成績は37勝10敗となった。キングスのリーグ8位以上が確定し、チャンピオンシップ出場を決めた。

 前半は激しい守備から千葉の得点を止めたキングスがリズムをつかんだ。速攻で渡邉飛勇が得点を決め、外でのボール回しから今村佳太が3点弾を沈めた。一時は最大15点差をつけるも、千葉の3点弾攻勢もあり48―39で折り返した。

 後半も3点弾を効果的に決める千葉が点差を縮め、第3クオーター(Q)終了時点で1点差まで迫られ、第4Q残り2分27秒で逆転を許した。キングスは残り3・9秒で今村がタフショットを決めながらファウルをもらい、フリースローも決めて3点プレーを完成させて、再逆転で勝利した。

 キングスの次戦は5日午後7時35分から沖縄アリーナで大阪エヴェッサと対戦する。

 試合時間残り3・9秒で今村佳太がタフショットを決めて逆転し、敵地で千葉ジェッツに勝利した。桶谷大HCは「率直にタフゲームに勝ててうれしい。2連敗して帰ることはできなかった」と勝利に声を弾ませた。

 1日の試合に続き小野寺祥太が千葉の富樫勇樹に付いてボールを持たせず、第4クオーター(Q)までフィールドゴールを決めさせなかった。攻撃では第1Qにコー・フリッピンがスチールし、速攻からブザービーターでダンクを決めて、一気に攻撃の流れに乗った。

 千葉が第2Qに高確率で3点弾を決め始めると、第4Qにこの日初めてリードを許した。直後に今村佳太が3点弾を放つも、ボールはリングをくるりと回り、落ちてしまった。

 それでも守備でキングスは堪え忍び、残り5・5秒。岸本隆一のスローインから今村が相手のファウルを受けながらリングを射抜き、さらにフリースローも決めて3点プレーを完成させる。千葉はラストプレーでリングにはじかれたボールをブザーと同時にねじ込んだが、ノーバスケットの判定で薄氷の勝利をつかんだ。

 2日連続2桁得点をマークした今村は「厳しい戦いが続くが勝利を届けたい」と強調。千葉との勝利を自信に、6シーズン連続の地区優勝を目指す。
 (屋嘉部長将)


▽Bリーグ1部(千葉ポートアリーナ、6095人)

キングス 37勝10敗
78―76(24―11,24―28,15―23,15―14)
千葉J 41勝6敗

キングスはチャンピオンシップに進出

 守備で食らいついた

 桶谷大HC(キングス)の話 試合前に「守備はプライド」と選手たちに話していた。選手はプライドを持って試合の入りからいい守備だった。第4クオーターは離されそうになる苦しい時間帯もある中で、なんとか守備で食らいついて、イージーショットを打たせずに全員が頑張ってくれた。