沖電の料金値上げ43.8%増→40.9%増 燃料価格下落で2.9ポイント圧縮


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 経済産業省は3日、大手電力7社が家庭向け規制料金の値上げについて申請内容を見直した結果、北海道、東北、東京、中国、四国、沖縄の6電力の平均値上げ幅が圧縮されたと公表した。圧縮幅が最大となったのは東京電力の11.7%。液化天然ガス(LNG)など燃料価格が下落傾向にあり、政府の要請を踏まえて再計算した。北陸電力は逆に値上げ幅が拡大した。沖縄電力は家庭向けと企業向けを含む全体平均で43.8%の値上げを申請していたが、再計算で2.9ポイント圧縮し40.9%となった。

 このうち、家庭向けの標準モデルの電気料金は39.3%の当初の上げ幅が2.6ポイント引き下げられ、36.7%となった。燃料費の算定を直近の価格に置き換えたところ、主にLNG(液化天然ガス)の下落が全体額を押し上げたことによる。

 経産省は今後、見直し後の値上げ幅を基に審査を進める。

 各電力の平均値上げ幅は、東京が当初申請の29.3%から17.6%に縮小。東北は32.9%から25.2%に7.7%圧縮、北海道も32.2%から25.2%に7.0%圧縮される。中国は31.3%から30.6%に0.7%圧縮、四国は28.1%から27.9%に0.2%圧縮される。
(共同通信)