プロバスケットボールBリーグ1部西地区2位の琉球ゴールデンキングスは5日、沖縄アリーナで大阪エヴェッサ(同5位)と対戦し、88―89で敗れた。通算成績は37勝11敗となった。
前半は大阪の連続3点弾でリードされるが、キングスがインサイドで得点を重ねるとカール・タマヨの3点弾で逆転。その後は一進一退の展開となったが、大阪に2連続3点弾を決められ、38―44で折り返した。
第3クオーター(Q)はキングスが3点弾攻勢を仕掛けて逆転し、第4Qも均衡状態が続くが、大阪の速さのある攻撃に連続得点されリードを奪われた。キングスはファウルゲームを仕掛けるが、1点差で敗れた。
キングスの次戦は8日午後1時35分、沖縄アリーナで京都ハンナリーズと対戦する。
12月にアウェーで大阪に敗れたキングス。ホームに宿敵を迎え、点の取り合いとなったが、1点差での悔しい敗戦となった。桶谷大HCは「反省点が多い。点を取られすぎている」と言葉少なだった。
キングスはインサイドでは強さを見せるものの、大阪がゾーンディフェンスを敷くと、キングスの得点が止まり始めた。特に3点弾が前半は2本しか決まらず、苦しい時間が続いた。その中でも大阪がマンツーマン守備に変更すると、キングスは対応し、第3Qだけで3点弾を10本中7本決めるなど、次第に攻撃にリズムが出始め逆転した。
一進一退の展開の中、大阪がキングスの守備へ攻め込んだ。ジャック・クーリーに、この日34点を決めた速さのあるディージェイ・ニュービルがつき、スピードのミスマッチから得点を重ねられた。ほかの選手も大阪にスピードで優位な状況をつくられ、マークをつきすぎると、フリーになった外からシュートを沈められた。
今シーズンも残り1カ月となり、出場を決めたチャンピオンシップ(CS)での戦い方も視野に入ってきている。失点を80点以下にすることが大事だと強調する今村佳太は「自分たちがアジャストしきれなかった部分があるので、これではCSは戦いきれない」と課題の見えた試合に悔しさをにじませた。
(屋嘉部長将)
▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、5633人)
大阪 22勝26敗
89―88(22―19,22―19,24―32,21―18)
キングス 37勝11敗
【評】フィールドゴールの決定率の差が勝負の差となった。キングスの49.3%に対し、大阪は55.9%と確率が高かった。中でも3点弾はキングスの34本中11本に対して、大阪が22本中12本と50%超を決めたのも大きかった。
点取られ続けた
桶谷大HC(キングス)の話 試合通して大阪に点を取られ続けた。得点は88点で攻撃は悪くなかったが、守備で89点奪われ、難しくしてしまった。どんなチーム相手にでも自分たちの守備からリズムをつかむのはやらないといけない。何回も転んでるシーズンだが、何回も立ち上がりCSで勝てるように強くなっていきたい。
全体的に満足
マティアス・フィッシャーHC(大阪)の話 すごくすごくハッピーだ。パフォーマンス全体的に満足している。集中力もボールムーブメントも素晴らしく、みんなでボールを共有でき、そこからオープンの選手を見つけることができたのが大きかった。