大浦湾に作業船設置 ボーリング4カ月ぶり再開へ


この記事を書いた人 金城 美智子
スパット台船を積んだ大型クレーン船=10日午前6時40分ごろ、辺野古・大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設計画で、沖縄防衛局は9日夜から10日未明にかけ、海底ボーリング調査の作業船となる大型クレーン船2隻を大浦湾へ投入した。海底ボーリング調査は6月末以降実施されておらず、作業船投入は4カ月ぶりとなる。キャンプ・シュワブ沿岸にある浮桟橋付近では、スパット台船の台座らしきものを組み立てる作業も確認された。建設に反対する市民らは抗議船6隻、カヌー10艇を海上に出した。

 一方、辺野古のキャンプ・シュワブ旧ゲート前から午前8時までに工事関係車両16台が同基地内に入った。ゲート前では約80人が抗議行動を展開。県警と警視庁の機動隊約200人が、市民らを機動隊車両とゲートの間に囲い込んで排除した。
 午前8時すぎから開かれた集会では、国際環境保護団体「グリーンピース」のキャンペーン船「虹の戦士号」が名護湾に停泊していることが報告された。
 台船の再設置について南風原町の赤嶺一子さん(67)は「腹立たしい。(工事が再開されても)絶対に止める、との思いは変わらない」と話した。【琉球新報電子版】