第70回県高校野球春季大会の決勝戦が8日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われ、スタンドではウェルネス沖縄や宮古の選手の家族や野球部員、卒業生らが応援に駆け付けた。両校は初優勝を懸けた熱戦を繰り広げ、スタンドからは威勢のいい指笛や大きな声援が響き、両ナインの健闘をたたえた。
勝利したウェルネス沖縄のベンチメンバー、安村強選手の母・七月さん(43)は久米島から駆けつけた。「『うれしい』の言葉しかない。最後まではらはらした」と振り返る。「一戦一戦を大事に、今後も勝ち進んでほしい」とエールを送った。
1塁側スタンドで応援していたウェルネス沖縄3年の生徒は「七回に失点したので、流れが変わらないよう必死で太鼓をたたいた。夏の甲子園に向けて勝ち進めるよう応援したい」と息巻いた。
下地美喜子さん(51)=宮古島市=は家族総勢11人で観戦し、息子・将誠選手のプレーを見守った。「8年ぶりの決勝に、今度こそと思ったが残念。夏の大会での奮起を期待したい」と話した。
(小波津智也)