モノレール乗客43%増 22年度 1690万人、1日4.6万人


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 沖縄都市モノレール(那覇市、渡慶次道俊社長)は10日、2022年度の乗客数を発表した。コロナ禍の制限緩和で利用者が戻り、前年度比で43.6%増の1690万8907人となった。1日平均乗客数は4万6326人で3年ぶりに目標数(4万人)を上回った。23年度は過去最多となった19年度の水準まで回復を期待し、1日平均乗客数の目標は5万2000人で累計3億人到達を見通している。

旅行支援、行事再開受け

 22年度の上半期は新型コロナウイルスによる自粛が続き影響を受けたが、10月以降は全国旅行支援が実施されたほか、3年ぶりに奥武山公園での開催となった沖縄の産業まつりなど県内各地で行事が再開され、乗降客数が増えた。修学旅行やツアー客など団体の利用も急増し、外国人観光客も戻ってきたことで、下半期は前年度比46.1%増の930万7305人に上った。

 単月の1日平均乗客数をみると、2月は5万4658人、3月は5万3888人で、2、3月のそれぞれ最多だった18年度に次いで過去2番目の客数だった。

 本年度内には、3両化車両の運行を予定し輸送力を強化する。

 渡慶次社長は、県民の利用がさらに回復し、クルーズ船の寄港数増など外国人観光客の増加で、引き続き安定して推移する見通しを示し「5万2000人は最低ライン。これを上回れるようにしたい。19年度と並べば御の字」と年間利用の最多更新に期待を寄せた。
 (謝花史哲)