沖縄県の人口、復帰後初めての減少 前年から145人減る 2022年


この記事を書いた人 琉球新報社
沖縄県・那覇市内の上空写真

 【東京】総務省は12日、2022年10月1日時点の人口推計を発表した。都道府県では、沖縄が21年同日から145人減の146万8318人となり、1972年の日本復帰以降で初めて人口が減少した。人口増減率は、21年時点で0.07%増だったが、22年は0.01%減で、復帰以降初のマイナスとなった。

 21年10月から22年9月までの出生数から死亡者数を引いた「自然増減数」は716人減。自然増減数を21年10月1日時点の人口で割った「自然増減率」は0.05%減だった。

 男女別人口は、男性が403人減(21年10月1日時点との比較)の72万2776人、女性は258人増(同)の74万5542人だった。

 65歳以上人口の対前年増加率は、全国で最も高い1.6%増となった。

 一方、15歳未満人口の割合は16.3%と全国で最も高く、75歳以上人口の割合(10.9%)を全国で唯一上回った。

 外国人を含む日本の総人口は1億2494万7千人で、前年より55万6千人減った。マイナスは12年連続。日本人は75万人減の1億2203万1千人で、比較可能な1950年以降で最大の落ち込みだった。

 人口増加率がプラスだったのは東京(0.20%増)のみで、東京を除く46道府県で人口が減少した。(安里洋輔)