興南BIC、後半に守備陣形を修正し逆転 県一般ハンドボール選手権大会 沖縄


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興南BIC―丸松建設 後半、速攻からシュートを放つ興南の森田啓仁=16日、ANA ARENA浦添(砂川博範撮影)

 ハンドボールの第56回県一般選手権大会最終日が16日、ANA ARENA浦添で行われ、男子1部リーグは興南BICが丸松建設との全勝対決に29―27で勝利し、大会6連覇を達成した。女子1部はレキオクラブが3チームの総当たり戦を制して栄冠をつかんだ。男子2部はエレメンツ具志川、女子2部はMLN沖縄が頂点に立った。男子マスターズの部はエレメンツマスターズ、同マスターズ50sの部は沖縄教員が優勝した。男女1部の上位3チームは、5月13、14日に宮崎県で開催される九州一般選手権大会に出場する。

 お互い一歩も引かない接戦だったが、前半の課題を修正した興南BICが後半で徐々に点差を引き離し、優勝をつかんだ。

 興南は守備陣の1人を前に上げ、その後方を5人で守る「1―5ディフェンス」で臨んだ。チームに負傷者などがいたために採用した守備だが、普段は使わない陣形のため、前半は中央からロングシュートなどを決められ失点を重ねた。1点のリードを許して折り返した後半はその反省を生かし、中を固めたことで相手の攻撃を防げるようになった。

 相手のシュートミスやパスカットから、前を走る森田啓仁らが速攻につなげ、興南が連続で得点した。守備から攻撃のきっかけをつくるプレーが後半うまく機能した。チーム全体がリズムをつかむと、左サイドの森田だけでなく、右サイドでは積孝也、中央は下地利輝が躍動した。

 森田は「点が決まればみんなで盛り上がり、楽しみながら試合することができた」と充実した様子。今季終了まで琉球コラソンでプレーしていたため、九州大会では「プロで培った経験を存分に見せつけたい」と活躍を誓った。
 (砂川博範)

男子1部優勝の興南BIC