やんばるの森“幸せ呼ぶ青” オキナワイシカワガエル ガイド大山さん撮影


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青いオキナワイシカワガエル=14日、本島北部(大山章さん提供)

 本島北部のやんばるの森で14日夜、絶滅が危惧されている県天然記念物・オキナワイシカワガエルの青い個体が見つかった。やんばるの自然ガイドを務める大山章さんが見つけ、撮影した。通常は緑色だが、色素の異常によって珍しい青色になったとみられる。やんばるは2021年7月に世界自然遺産に登録されており、珍しい個体との遭遇は生物や自然の豊かさがあらためて示されたと言えそうだ。

 14日午後8時過ぎ、生物の観察のために大山さんがやんばるを訪れた際に、林道近くでイシカワガエルを見つけた。体長は10センチほどで、頭部から胴体にかけては緑色が残り、青色とマーブル状に混ざり合っている。

 大山さんは13年にもやんばるで青いオキナワアオガエルを見つけている。「地域住民の保全活動によって、やんばるの生物が増えていることを実感する。『幸せを呼ぶ』と言われる青いカエルの写真を見て、みんなが幸せになってほしい」と話した。
 (小波津智也)