レンタカー4万2718台最多 22年度県内 観光客戻り34%増


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 沖縄総合事務局は14日、2022年度の県内のレンタカー車両台数が前年比33・9%(1万804台)増の4万2718台だったと発表した。事業者数も同24・8%(253社)増の1274社で、新型コロナウイルス感染拡大前に過去最高だった2018年を上回り、車両数、事業者数ともに過去最高となった。コロナ禍の影響で観光客が激減したことを受け、レンタカー各社は保有台数を減らしていたが、影響緩和による人流の回復に伴い、4年ぶりの増加となった。

事業者数も最多1274社

 地域別では、宮古島の車両数が前年比49.1%(1733台)増の5259台と、増加が目立った。18年比で事業者数は2.1倍の222事業者だった。宮古島は20年の入域観光客数が35万9592人だったが、22年には約2.1倍の73万7279人まで増加しており、観光客数が回復したことに伴い、レンタカー需要を押し上げた。

 一方、事業者数はコロナ下でも小規模事業者を中心に増え続け、18年比1.6倍(462社増)となった。コロナ後の需要増を見越した事業立ち上げの動きもあったとみられる。

 県レンタカー協会によると、同協会の加盟車数は1月末時点で19920台で、コロナ禍前の台数の約9割まで回復している。同協会に加盟しているのは42事業者で、県内の事業者全体の3.3%程度にとどまる。

 同協会の與古田思好専務理事は「小規模の新しいレンタカー会社が増えていると聞いている。観光客が戻ってくるのに合わせて、新たな増車も見込まれる」と話した。
 (與那覇智早)