EV充電器300基設置へ テラモーターズ「沖縄から普及を」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
EV車の充電インフラ設置へ沖縄に参入するテラモーターズの(左から)徳重透会長、EVインフラ事業本部の安慶名リキ特別顧問=20日、那覇市の県市町村自治会館

 電気自動車(EV)向けの充電インフラなどを手がけるテラモーターズ(東京都)が、今後1年間で沖縄県内に同社の充電インフラ「テラチャージ」を最低300基整備する。同社が20日、明らかにした。県内の観光地やマンション、公共施設などに設置し、EVの普及を図る。宜野湾と浦添の2市が既に導入を決めた。

 同社の徳重徹会長らが20日、那覇市の県市町村自治会館で会見し「世界はEVの流れになる中で、日本での圧倒的な成功事例を沖縄からつくりたい」と語った。

 同社の調べでは県内147カ所にEV充電器があるが、故障や使用禁止も少なくない。給油所は300カ所余あることから、同数を目安に目標値を据えた。初期費用や維持管理費を無料にし、施設所有者の負担をなくす仕組みを構築したことで、昨年から始めた充電インフラ事業は既に全国で3千基の契約実績がある。

 EV充電器はコンセント型と普通充電器、急速充電器の3種類。普通充電器は30分の充電で約20キロ走行でき、充電料金は1時間当たり400円。同社は飲食店や観光施設に設置することで、充電時間中の滞在での消費促進なども期待できるとしている。
 (當山幸都)