自衛隊弾薬庫の沖縄市への建設反対、市民の会が市に決議手渡す 市長は対応せず


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陸自沖縄訓練場内の弾薬庫などの建設に反対する決議文を読み上げる仲村未央県議(左列2人目)=20日、沖縄市役所

 【沖縄】陸上自衛隊の補給拠点を沖縄市池原の沖縄訓練場内に設ける防衛省の計画を巡り、「自衛隊の弾薬庫等建設に反対する沖縄市民の会」は20日、沖縄市役所を訪ね、弾薬庫などの建設に反対する決議文を平田嗣巳副市長に手渡した。市民約55人が詰めかけた。市民からは「ミサイルが来るかも把握していないのに受け入れるのか」などと意見や質問が相次いだ。桑江朝千夫市長は対応しなかった。

 市民の会は(1)弾薬庫などの建設反対(2)長距離ミサイル(スタンド・オフ・ミサイル)の保管反対(3)市民説明会と基地負担軽減を国に要求する(4)弾薬庫建設への桑江市長の見解などを市民に説明すること―を求めた。

 訪れた県議や池原自治会関係者ら市民は「心配ないという根拠を市長から説明してほしい」などと意見をぶつけた。補給拠点建設への意見を問われた平田副市長は「市長と同じ」と答えた。ただ、市民が抱く危機感への受け止めや訓練場にミサイルが配備されるかどうかについて、明確な回答はなかった。
 (古川峻)