沖縄発着路線を運航する主要航空5社は21日、2023年のゴールデンウイーク期間(GW、4月29日~5月7日の9日間)の予約状況を発表した。5社合計の予約数は前年比13・2%(4万2654人)増の36万6820人だった。往復を含めた予約数のため、実際に搭乗する人数は半分ほどとなる。新型コロナウイルスの感染拡大の落ち着きなどから、前年に続き今年も行動制限がないGWとなり、入域観光客数の回復がみられた。
22年のGWは23年より1日長かったため、同じ9日間で比較した。コロナ禍前の19年と比較すると、24・7%(12万523人)減となった。
全日本空輸(ANA)の予約率は57・9%。予約数は前年より16・5%増となったが、19年と比較すると29・6%減となった。
担当者は「年代別では15歳以下や65歳以上が前年より増えており、家族で帰省や旅行を楽しむ人が増えている」と話した。
日本航空(JAL)の予約率は73・1%で、予約数は19年比で17・8%減の10万9202人となった。期間中の予約率は、5月3日の下りが最も高く89・5%、次いで6日上りの87・4%だった。
日本トランスオーシャン航空(JTA)の予約率は56・8%で、予約数は前年比8・1%増だった。
離島路線を運航する琉球エアーコミューター(RAC)の予約率は48・1%で、前年比4・1%減。
JALグループの担当者は「JTA、RACともに県内線は予約率が現時点では低く見えるが、GW間際の需要で積み上がる見込みだ」とした。
羽田や神戸と那覇、下地島を結ぶ路線を運航するスカイマークの予約数は前年比62・6%増の4万7382人だった。 (與那覇智早)