多彩な八重山民謡を堪能 県指定文化財保持者・川井さんら熟練の舞 金武文化協芸能部会


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
金武町文化協会八重山芸能部会定期公演=金武町立中央公民館(同協会提供)

 【金武】金武町文化協会八重山芸能部会第1回定期公演がこのほど、町立中央公民館大ホールで開催され、多くの来場者が集い、八重山民謡を堪能した。同公演は町文化協会の部会設立後すぐに予定していたが、新型コロナウイルスの影響で開催できていなかった。2022年に部会員の川井民枝さんが八重山伝統舞踊で県指定無形文化財保持者に認定され、それをきっかけに再度、定期公演を計画、今回晴れて第1回公演の運びとなった。

 同公演には、那覇市、南城市の文化協会八重山芸能部会からも出演があり、総勢75人が出演。独唱や舞踊17演目を披露した。

 第1部では特別出演として、県指定無形文化財保持者の仲宗根充さん(八重山古典民謡)、玉代勢武さん(同)、宮野啓介さん(同)が歌三線、川井さん(八重山伝統舞踊)、喜舎場慶子さん(同)、本盛美奈子さん(同)が舞踊を披露した。また第2部ではゲスト出演の内間悦子さんが「とぅばらーま」、鳩間可奈子さんが「千鳥・でんさ節・鳩間の港」で初公演を盛り上げた。

 同文化協会の宜野座清徳会長は「八重山芸能部会の記念となる第1回定期公演の開催を大変喜んでいる。賛助出演いただいた関係者の皆さまにも感謝したい。八重山芸能部会が町民の皆さんに愛され、今後ますます盛り上げていけるようこれからの活動にも期待したい」とあいさつを述べた。

(糸村昌敏通信員)