高校野球の春季九州大会(第152回九州大会)は22日、熊本県の県営八代野球場などで開幕した。春季県大会初優勝のウェルネス沖縄は6―1で城北(熊本)に快勝し、8強に進出した。24日午前10時からの準々決勝で福岡大大濠(福岡)と戦う。
全国選抜大会16強の沖縄尚学は23日午前10時から文徳(熊本)と対戦する。
「30点。後半は初球でストライクを取れず、ボールが先になってテンポが悪い投球になった」と辛い自己採点ながら、主戦・上原律己はスライダーを武器に11三振を奪い、走者を背負いながらも得点を許さず、相手打線を散発7安打に抑えて完投した。
その上原を支えたのが打線だった。一回、相手先発に5安打を放って一挙に3点を挙げる猛攻。2番手の左腕を攻めあぐねつつも七回に捉えて2点を加え、八回にも3番手から1点を奪った。主軸が振るわないながらも上位と下位打線をうまくつなげた。
ただ、「相手投手が交代したら打てなくなった」と宜野座凜主将。上原の援護が遅くなったことを反省する。
次戦は強力打線を擁する強豪の福岡大大濠。宜野座は「全員でつないでいくのが自分たちの持ち味。その意識を強く持って1点1点を積み上げていきたい」と力を込めた。
(安里周悟)