高校野球の春季九州大会(第152回九州大会)第3日は24日、熊本市のリブワーク藤崎台球場などで準々決勝4試合が行われ、春季県大会優勝のウェルネス沖縄は2―9で福岡大大濠に七回コールドで敗れた。大分舞鶴、有明(熊本)、西日本短大付(福岡)が26日の準決勝に進んだ。
大分舞鶴は文徳(熊本)を6―2で下し、有明は大分商に4―1で競り勝った。西日本短大付は佐賀北に6―0で完封勝ちした。25日の休養日を挟み、有明―福岡大大濠、西日本短大付―大分舞鶴の対戦となった。
初回に打者一巡の猛攻にさらされて一挙に5点を奪われたウェルネス沖縄。四回に5番・大濵安綺の本塁打で2点を返したが、反撃はここまでだった。
五十嵐康朗監督は「完敗」と評しながらも「負けていい試合はないが、負けて学べることは多い」と前を向く。
守備を重点的に取り組んできたチームが攻撃に力を入れるようになったのは4月から。五十嵐監督はインコースをセンターに柔らかく打ち返す福岡大大濠の打線に感心し「きょうの試合を整理整頓して、一つ一つものにしていきたい」と力を込めた。
宜野座凜主将も強豪との戦いが刺激となったようで「1点差でもいい、勝てればいい。内容ではなく結果だ」と敗北を糧に勝ちへのこだわりを口にした。「1人1人がレベルアップして、万全の体調で臨む。全力でぶつかっていけば(上に)いける」と視線はすでに夏を捉えている。
(安里周悟)