【東京】松川正則宜野湾市長は25日、首相官邸で岸田文雄首相と面会し米軍普天間飛行場の早期返還など5項目を要請した。松川市長によると、首相は早期返還や騒音など負担軽減に向けて「努力したい」と述べるにとどめ、早期返還の具体的な期日には言及しなかったという。
有機フッ素化合物(PFAS)の一種PFOSなどが普天間飛行場で高濃度で検出されたことから、松川市長は、飛行場への立ち入り調査などを求めた。
岸田首相は、問題としては受け止めている様子だったという。
また席上、既に返還された西普天間住宅地区の跡地に琉球大学医学部と病院が移転されるのに伴う財政支援も要請した。
同席した宮崎政久衆院議員によると、岸田首相は「総合調整は官房長官がするのでよく話してほしい。自分からも長官に伝える」と答えたという。
松川市長は26日には松野博一官房長官らと面会。27日も岡田直樹沖縄担当相らと面会を予定している。
(斎藤学)