パトカー運転の警察官を書類送検 沖縄市内で追跡バイクと接触事故 沖縄県警


この記事を書いた人 琉球新報社

 2022年9月に沖縄県沖縄市松本の県道85号で、2人乗りバイクとパトカーが接触し、バイクの2人が骨折などのけがを負った事故で、県警は26日、バイクを追跡する際にパトカーとバイクの距離を見誤り注視を怠ったとして、パトカーを運転していた沖縄署の30代男性警察官を過失運転致傷容疑で那覇地検に書類送致した。17日付。男性警察官は容疑を認めている。同署は26日までに2人の元を訪れ、謝罪したという。

 県警の発表によると、2022年9月7日午後8時55分ごろ、パトカーが県道で2人乗りバイクの通行区分違反を確認し、追跡を開始した。停車を求め、時速約50~60キロでバイクと並走するなどし、約150メートル先でパトカーの左側面とバイクが接触した。バイクは歩道に乗り上げ、後部座席の男子専門学生(19)が転落し、バイクは歩道を約100メートル走行した後に転倒した。バイクの運転手の介護士の男性(19)は擦過傷や骨折などの重傷を負った。男性は無免許運転だったという。

 県警地域部は、追跡にあたっては周囲の車両の安全確保や動静注視に努めるとともに、職員の指導、教養を徹底するとしている。