HY、現代版組踊、闘牛・・・ 心揺さぶる魅力を売り込め うるま市が「感動産業特区」を宣言


この記事を書いた人 琉球新報社
「感動産業特区」を宣言し、「頑張ろう」と意気込む関係者ら=26日、うるま市のあまわりパーク

 【うるま】沖縄県うるま市は26日、行政と民間が連携し「感動」をテーマに県内外へうるまの魅力を発信する「感動産業特区」宣言を発表した。中村正人市長やうるま市観光大使のHYメンバーらが参加して、記者会見とアンバサダー認定式をうるま市のあまわりホールで開催。アンバサダーには地元の中高生が演者を務める現代版組踊「肝高(きむたか)の阿麻和利」が選ばれ、8月20、21日に東京・文京シビックホールでの公演を予定する。

 うるま市内には豊かな自然や文化、芸能があるものの、「十分に伝えられていない」というのが悩みの種。この課題を克服し、観光客やふるさと納税を増やすことが宣言の狙い。プロモーション事業の一環として市の特産品などを生産者の思いと一緒に紹介するほか、うるま市の文化や観光地も「感動」の物語を添えて魅力を発信する。市内約50の生産・事業者でスタートし、今後も拡大させていくことを予定する。

 首都圏からのふるさと納税が多いことから感動特区の周知は県内と首都圏で重点的に行う。全島闘牛大会やうるま祭りとの連携のほか、6月3、4の両日は東京都の池袋サンシャインシティでPRイベントを開催する。

 中村市長は「うるま市の魅力全てに内包する『感動』にこだわり、まちづくりを盛り上げていこう」と参加メンバーに呼び掛けた。
 (金盛文香)