「慰霊の日」の追悼式、4年ぶりに制限なし 沖縄県が方針 6月23日に平和祈念公園


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沖縄戦などで犠牲となった人の名前が刻まれた平和祈念公園内にある「平和の礎(いししじ)」(資料写真)

 沖縄県は26日までに、毎年6月23日の「慰霊の日」に糸満市摩文仁の平和祈念公園で開催している「沖縄全戦没者追悼式」について、4年ぶりに参列者を制限せず、新型コロナウイルス感染拡大以前の2019年までと同規模で実施する方針を固めた。関係者の話で分かった。

 沖縄全戦没者追悼式は、沖縄戦で組織的な戦闘が終結したとされる6月23日に開催され、首相や閣僚、衆参両院議長、駐日米大使などを招待していた。新型コロナの影響で参列者数は20年が161人、21年は36人、22年は340人と縮小した。20年、21年は県外からの招待を控えたが、22年は岸田文雄首相らを招待した。

 新型コロナの感染症法上の位置付けが5月8日に「5類」に引き下げられることから、一般参列者の数を制限せず、首相など40人以上を特別招待する方針。県内市町村長など約300人以上を一般招待する。(沖田有吾)