那覇市歴史博物館は、琉球国王が即位儀礼の冊封などの儀式の際に着用していた国宝「玉冠」を28日から5月10日まで一般公開する。現存する琉球国王の冠は世界中でこの一点のみで、公開は2021年4月以来2年ぶり。
「皮弁冠(ひべんかん)」や「タマンチャーブイ」とも呼ばれる玉冠の制作年代は18~19世紀とされるが、歴代のどの国王が使用したかは分かっていない。
同博物館学芸員の伊集守道さんは「玉冠は琉球王国の技術の粋が集められている。多くの県民に足を運んでもらい琉球の技術の高さを見てほしい」と呼び掛けた。開館時間は午前10時から午後7時。毎週木曜は休館日。入館料は一般350円、大学生以下は無料。問い合わせは同博物館(電話)098(869)5266。