1月に石垣島と西表島の間に広がるサンゴ礁「石西礁湖」でパナマ船籍の貨物船が座礁した事故について、石垣市の中山義隆市長と竹富町の前泊正人町長は4月28日に県庁を訪ね、県に船の早期撤去に向けた対応を取るよう要請した。
要請書では、座礁事故から2カ月半が経過しながらも対策が講じられず、船内からやしがらが流出することで自然環境や漁業、観光への影響を懸念。県に対し座礁船関係者に撤去作業の開示や説明をさせるよう求めている。要請書を受け取った池田竹州副知事は「県としても海域の重要性を認識している。環境に配慮しながら少しでも早い撤去に向けて相談できればと思う」と話し、両市町と連携して課題解決に当たる意向を示した。
(小波津智也)