女子優勝の安慶田、多彩な攻撃で終始リード ハンドの沖縄県中学春季選手権 サイド、中央と展開にめりはり


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安慶田―仲西 速攻からシュートを放つ安慶田の仲宗根果歩=30日、沖縄市の県総合運動公園体育館(砂川博範撮影)

 ハンドボールの第2回大伸杯・第51回県中学生春季選手権大会最終日は30日、沖縄市の県総合運動公園体育館で行い、男子は神森が28―24で浦西を下し4年ぶり18度目の栄冠を手にした。女子は安慶田が32―14で仲西を圧倒し、33年ぶり6度目の優勝を果たした。

 安慶田が圧巻の強さを見せた。多彩な攻撃で序盤から優位に立ち、一度もリードを許すことはなかった。盤石の守備で失点も抑え、昨年まで大会2連覇を果たしていた強敵・仲西を相手にダブルスコア以上の差をつけた。

 安慶田は主将の仲宗根果歩が左サイド、泉川あいるが右サイドからシュートを打ち込んで、早々と試合の流れをつかんだ。相手守備の意識が左右に向けられると、中央で中村亜由紀や内間心球がロングシュートを放つなど、的を絞らせない攻撃で得点を重ねた。

 守備ではGK島袋友が至近距離からのシュートを2本立て続けに防いだり、7メートルスローを止めたりするなど存在感を発揮した。

 ハンドボール部に所属する上級生が少なく、現メンバーは1年生から大会に出場し、実戦感覚を磨いてきた。さまざまな経験を積むことで、チームは揺るぎない強さを手にした。仲宗根は「一人一人の『勝つ』という気持ちが強かった。守りに入らず、常に攻めの姿勢で挑んだ」と振り返った。夏の中体連に向け「みんなで優勝することが第一。幅広い攻撃の仕方をこれから学んで大会に臨みたい」と意気込みを語った。
 (砂川博範)