環境省は1日までに、ホームページにカンムリワシの生態や生息状況、今後必要な対応などをまとめた「カンムリワシ保全方針」を掲載した。
これまで情報が少なかったカンムリワシの生態や生息状況の図・グラフによる説明、救護活動と普及啓発の取り組みの紹介、交通事故や生息環境の悪化といった保護上の課題を示している。
近年は特に、石垣島でカンムリワシの若鳥や幼鳥の交通事故が確認されており、専門家らは観光客による過度な接近や夜間ツアー時の強い光源による生息環境の悪化を指摘している。
沖縄奄美自然環境事務所野生生物課の担当者は「これまでにもビラ配りや道路沿いでの横断幕の掲揚など啓発を行ってきた。今回の方針の策定によって関係機関との連携を確保し、まとまりのある保全を目指す」と話した。
(西田悠)