【国頭】ユカとイヅミと行くヨガと三線の旅が4月7、8の両日、沖縄県国頭村安波のやんばる学びの森を主会場に行われた。昨年4月に東京で行われたミセス・オブ・ザ・イヤーの世界大会に出場し準グランプリに輝いたヤング祐佳さん=那覇市、ミセス・オブ・ザ・イヤー沖縄大会総括プロデューサー、ヨガ講師=と、比嘉いづみさん=北中城村、琉球古典音楽唄三線講師=の2人が企画した。都会では味わうことのできない世界自然遺産の地で、貴重なやんばるの大自然に戯れ、その地の文化や歴史自然の大切さを学びながら楽しもうと、県内中南部から10人が参加した。
一行はやんばるの旅を楽しむ前に、やんばる野生生物保護センターウフギー館(国頭村比地)で学んだ。
やんばる地域の生物多様性や、希少生物のロードキルの現状などについて、同施設職員による説明を聞いた。
やんばる学びの森では、夕方から比嘉いづみさんによる唄三線ライブが行われ、宿泊客や村内から駆けつけた観客など約30人が琉球古典音楽や民謡ライブを堪能した。
ゲストとして、比嘉さんと交流があるというDA PUMPのISSAさんの父親の辺土名求さん(75)が出演。芸能活動で忙しい息子となかなか会えない気持ちを込めて、2005年に自身が作詞作曲した歌「琉球から~息子へ~」を熱唱し、会場から大きな拍手が送られた。
8日の早朝午前7時には、レストランデッキでヤングさんの指導によるヨガ体験があった。参加者らはやんばるの森特有の風景を目前に、時折吹き抜ける爽やかな風を肌で感じながら、瞑想(めいそう)からヨガを体験した。
やんばるの森散策は、リバーソングコースを同施設公認ガイドが案内した。森の中ではキノボリトカゲやナナフシ、チョウチョなどが見られたほか、時折鳥の鳴き声も聞こえ、参加者らは自然を満喫した。
北海道から沖縄へ移住したうるま市の仲村ひろ乃さんは「やんばるの自然を身近に感じ、動植物との触れ合い、鳥やカエルの鳴き声に子どもも大喜びだった」と感想を話した。
(新城高仁通信員)