100メートル全国連覇へ 下地広純さん(12)、浦添市【こどもの日2023】


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軽やかにトラックを走り抜ける沢岻小6年の下地広純さん=4月29日、県総合運動公園(大城三太撮影)

 沢岻小6年の下地広純(こうや)さん(12)が下半身をばねのようにしならせ、軽やかにトラックを駆け抜ける。昨年8月に神奈川県の日産スタジアムで行われた陸上の全国小学生交流大会5年男子100メートル決勝で12秒93を出し、全国一を射止めた。「緊張はなかった」と大舞台で力を出し切った。

 元々足が速かった。さらに記録を伸ばそうと、陸上クラブ「アスリート工房」に入り、仲間たちと競技を楽しむ。100メートルの自己最高は12秒89。「6年生で全国一になるためには11秒台を出さないといけない」とさらなる記録更新に向けて日々練習を重ねる。

 意識しているのはフォーム。「スタートの前傾姿勢、後半でも崩れないきれいな姿勢を保つことが大事」と常に意識している。周囲の友達からは「速すぎて一緒に走りたくないと言われる」と笑う。「スタートダッシュも速い方だし、後半もスピードは落ちないのでバランスが取れている走りだと思う」。自身の強みを見詰め、連覇に向けて志を新たにした。
 (大城三太)