テニス全日本選手権県予選 男子単で喜久川(沖尚高)が優勝 強打で攻め、真っ向勝負貫く


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 テニスの春季選手権兼第98回全日本選手権県予選大会が3~6日まで奥武山公園庭球場で行われた。オープン男子シングルスは喜久川楓(沖縄尚学高2年)が島袋響(チームSTEP)を6―4、6―3で破って優勝。

 女子は水口由貴(沖縄尚学高2年)が6―0、6―3で宇都宮早絵(同1年)を下して制した。男女優勝者は全日本選手権西日本大会(9月11~15日・兵庫県)に推薦される。


男子決勝 フォアハンドストロークで攻める沖縄尚学の喜久川楓=6日、那覇市の奥武山公園庭球場(ジャン松元撮影)

 喜久川楓(沖縄尚学高)は速さのあるサーブとフォアを武器に、真っ向勝負を貫いた。

 決勝の相手は24歳の島袋響(チームSTEP)。喜久川は「相手がこちらにどんどん打たせてミスを誘おうとしているのが分かった」と意図を読みながらも「自信はあった」と慎重なプレーではなく、強打でがんがん攻めた。常にリードする展開ながら相手にしぶとく食らいつかれた。強風の影響も少なからずあったが、最後は2ゲーム連取で6―4とし第1セットを奪った。

 第2セットも細かいミスはあったものの、リードを保ちつつ要所で確実にポイントを重ね勝利した。サーブは「相手が強く返せないようにボディーを狙い、甘くなったレシーブをフォアで攻めた」と狙い通りの展開に持ち込んだ。

 昨年8月の全日本ジュニア選手権16歳以下ダブルスで、長嶺中出身の宮里琉星(宮崎・佐土原高)と組み全国一に輝いた。シングルスでも飛躍を目指し、9月の西日本大会に挑む。「一試合一試合全力でいく。どこまで自分のプレーが通用するか楽しみ」と目を輝かせた。

(大城三太)