南城市の「Nバス」障がい者の運賃無料に 市内65歳以上も対象 市と企業が協定


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協定を締結した(左から)沖縄ICカードの仲吉良次社長、古謝景春南城市長、沖縄バスの新川幹雄社長=9日、南城市役所

 【南城】南城市、沖縄バス、沖縄ICカードの3者は9日、市内の65歳以上と障がい者を対象に、コミュニティーバス「Nバス」の運賃を無料にする「南城市Nバス運賃支援事業」の協定を締結した。6月1日から2026年3月31日まで試験を実施する。

 協定締結式が9日、南城市役所で行われ、古謝景春市長、沖縄バスの新川幹雄社長、沖縄ICカードの仲吉良次社長が出席した。古謝市長は「外出して(市民に)元気になってほしい」と話した。

 高齢者や障がい者が、通院や買い物などに出かける機会を増やすための環境整備を図るのが目的。対象となる65歳以上は約1万2千人、障がい者は約2600人。

 利用希望者は、身分証明書を持参し南城市役所1階の生きがい推進課で申し込む必要がある。利用実態把握などが目的のアンケートに協力することが条件。

 交通系ICカード「Nバスオキカ」の初回発行費用に千円かかる。既存のオキカからの切り替えは無料。4月20日から受け付けを始め、8日時点で148人の申し込みがある。
 (上江洲仁美)