フレッシュでフルーティー 本部町の特産果実がビールに


この記事を書いた人 琉球新報社
アセローラビアカクテルを開発した農業生産法人アセローラフレッシュの並里哲子会長(中央)、安里康明工場長(右)とヘリオス酒造の渡嘉敷吏営業本部課長=10日、名護市のヘリオス酒造
農業生産法人アセローラフレッシュとヘリオス酒造が開発した「アセローラビアカクテル」

 【北部】5月12日の「アセロラの日」に合わせ、本部町の農業生産法人アセローラフレッシュ(並里康次郎社長)はヘリオス酒造(名護市、松田亮社長)と共同で、「アセローラビアカクテル」を開発した。ホワイトエールをベースとしたビールに、同法人のアセロラ果汁が15%入ったフルーティーさが特徴で、北部地域の企業間連携によって新商品を開発した。発売日は未定だが、13日に同法人が本部文化交流センター開く「本部町アセローラまつり」で初お披露目する。

 同商品は昨年夏ごろから両社で企画し、アセロラの酸味と甘みを最大限に生かしつつ、飲み応えのある味わいを試行錯誤しながら追求した。国内では「発泡酒」として扱われるが、海外のジャンル分けでは「クラフトビール」に位置付けられる。

 「アセローラビアカクテル」はアセロラ果汁によってピンクの色合いが特徴的で、アルコール分は5%。ヘリオス酒造の渡嘉敷吏営業本部課長は「普段の商品開発よりも労力をかけて製造した。グラスに注いで、色と香りを楽しんでほしい」と話した。アセローラフレッシュの並里康明工場長は「本部町を代表する『ビール』と言われるよう、育てていきたい」と語った。アセローラまつりの当日は、たるサーバーで商品を提供する。
 (池田哲平)