PFAS拡散防止、環境省が実証実験へ 都内企業の技術を選定 実施場所の確定はこれから


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 【東京】環境省は12日、土壌汚染対策の新技術を調べて評価する事業について、有機フッ素化合物(PFAS)による地下水汚染の拡大を防ぐ技術を選定した。水をくみ上げてフィルター(精密ろ過膜)と活性炭で処理する技術で、流機エンジニアリング(東京都)が提案した。PFASを低減させたり、拡散を防いだりする技術の開発を推進する狙いがある。

 22年度末に募集し、応募があった2件から、有識者でつくる環境省の検討会が選定した。今後、実証試験を進めてその評価結果を公表する。実施場所は有識者の意見も踏まえながら今後確定させるが、高濃度でPFASが検出されている県内で実施する可能性もある。

 西村明宏環境相は4月28日の記者会見で、宜野湾市で湧水から高濃度で検出されているPFAS汚染について対策を問われ「国内外の対策・除去技術に関する知見を収集し、市をはじめとした関係自治体にしっかりと提供していきたい」と語っていた。

(明真南斗)