県内に滞在しているヘイトスピーチ反対団体の辛淑玉(しんすご)共同代表が13日、平和行進の南部戦跡コースに参加した。沖縄で進む日米両政府による軍備強化に「命に直結した問題だ」と懸念を示し、「自分が殺されず、殺す側に回らないためにも、沖縄に住んでいない私たちも自分の問題として捉えなければならない」と強調した。
全国から行進に集まった参加者を見て「平和への思いを持つ仲間が多く、しかも若い方が多くて驚いた」と声が上ずる。「労働運動が高齢化する中でもしっかりと(次世代へ)バトンがつながっている」と喜んだ。
辛さんは、沖縄の米軍基地反対運動を取り上げた番組「ニュース女子」を巡る名誉毀損(きそん)訴訟に勝訴し、関係者への報告などを目的に来県していた。
(小波津智也)