5月15日で日本復帰51年を迎える沖縄で14日、「復帰51年 5・15平和とくらしを守る県民大会」(同実行委員会主催)が宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟で開かれた。
13日に行われた平和行進の参加者や一般県民ら1400人(主催者発表)が結集し、「台湾有事」などを巡り日米両政府が加速させる軍備増強を許さず、県民の暮らしを守る平和な島の実現を訴えた。
主催者を代表し、比嘉京子実行委共同代表は「沖縄県民は戦争ほど愚かなものはない、平和ほど尊いものはないという信念を持っている。この平和の種を沖縄から持ち帰って広げてほしい」と全国から集まった参加者に呼び掛けた。
玉城デニー知事も来賓として出席。沖縄の過剰な基地負担の軽減を政府に働きかける一方、「沖縄戦の記憶を風化させず過ちを繰り返さないために、教訓を次の世代に伝え、平和を育成する肝心(ちむぐくる)を世界に発信しよう」とアピールした。
大会宣言も参加者の拍手で採択された。復帰が目指した先は、主権在民、基本的人権の尊重、平和主義の憲法に帰ることだったと指摘。改憲の動きに懸念を示し「基地のない沖縄、平和な日本、戦争のない世界をつくるために力を尽くす」と誓い合った。