商品開発でグランプリ、高校生が協力企業に感謝 沖縄・昭和薬科大付属高


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安座間珈琲農園の安座間敏幸代表(右)にグランプリ受賞の報告と感謝の気持ちを伝える高校生ら=北中城村仲順の安座間珈琲農園(提供)

 【北中城・浦添】高校生が模擬起業し、高校生自身が考案した商品を販売して模擬会社を運営するビジネス体験プログラム「リアビズ高校生模擬起業グランプリ」で、グランプリに輝いた昭和薬科大学付属高校の6人チーム「シュシュ」のメンバーがこのほど、商品開発の協力企業などを訪ね、受賞報告をした。シュシュが考案した商品は、ドリップバッグコーヒーをベースにした「じわっと。コーヒー」。メンバーはコーヒーの仕入れ先の安座間珈琲農園(北中城村)のほか、春休みに東京の印刷会社を訪ね、感謝の気持ちを伝えた。

 ペルー産のオーガニックコーヒー豆を取り扱う専門店の安座間珈琲農園から、同店で焙煎(ばいせん)されたドリップバッグコーヒーを仕入れた。商品開発に際してメンバーは、同店の安座間敏幸代表に商品に対する思いを伝え、店頭にも足を運んで交渉を重ね、商品化をかなえた。安座間代表は「『やり遂げたい』という強い思いを感じた。受賞の報告を受けてスタッフ一同大喜びで、親しいお客さまも喜んでくれた。地場の経済活動を高校生が伸ばしてもらえればという思いだ。関わらせてもらい感謝しており、機会があれば応援したい」と受賞を喜んだ。

 シュシュのメンバーは、現在2年生の與那原夢歌さん、比屋根佳歩さん、下地心音(ここね)さん、根間瑛蓮(えれん)さん、比嘉彩愛(さえ)さん、當山桜子さんの6人。メンバーは「安座間珈琲農園さんのドリップバッグコーヒーがあって初めて実現したもので、安座間さんの協力なしには実現しなかった」と感謝の気持ちを述べた。商品はSNSなどで広報活動し、販売から16日間で千個を完売した。
 (中川廣江通信員)