那覇市立病院で21日に不発弾処理 工事現場から5インチ艦砲弾 患者ら600人は院内避難 


この記事を書いた人 琉球新報社
那覇市立病院(資料写真)

 【那覇】那覇市古島の那覇市立病院の工事現場で4月11日に米国製5インチ艦砲弾が見つかり、入院患者340人、スタッフ260人が不発弾処理時の避難対象になっていることが15日、分かった。避難対象者数は14日現在。同院はホームページで避難対象の入院患者の病棟で安全対策を取るなどと説明しており、那覇市防災危機管理課によると、院外への避難は行われないという。

 不発弾処理は21日午前9時40分から始まり、同10時40分に終了予定。

 処理現場から半径75メートル以内が避難対象区域で、那覇市立病院が含まれる。同院は、不発弾処理に伴う入院患者の避難について「病室内からの移動が困難な患者もいることを考慮し、那覇市防災危機管理課の指導の下、避難対象内の病棟などは窓の外側からベニヤ板を二重張りするなど安全を確保する」としている。 同院は午前9時半ごろ~同11時ごろ立ち入り制限を設ける。急病センターも当日午前0時ごろ~正午ごろ閉鎖する。

 避難対象区域には、市立病院の他に、那覇市立松島小学校や同中学校など4事業所と5世帯が入る。避難場所は首里末吉町の末吉公民館。

 21日午前9時、末吉公民館に現地対策本部が設置され、午前9時10分から住民らの避難が始まる。同9時30分から不発弾処理が終わるまで避難区域内の交通規制が取られる。
 (岩崎みどり)