道ジュネーで問う「日本復帰」 まよなかしんやさんら、反戦・平和訴え


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新基地建設や「敵基地攻撃能力」増強に反対を唱えるまよなかしんやさん(中央手前)らデモ参加者=15日、那覇市の国際通り

 「『5・15復帰』を問う沖縄行動」は15日、那覇市の国際通りで「『日本復帰』を問う道ジュネー」を開催した。参加者ら約20人は牧志公園で集会を行い、国際通りをデモ行進した。

 集会ではフォークシンガーのまよなかしんやさんとブルースシンガーの知念良吉さんが演奏した。脳卒中を患いながらも反戦運動を続けるまよなかさんは「チバリヨー沖縄」を披露。「琉球弧でもう二度と戦争を起こしてはいけない」とかすかな声をしぼり出した。知念さんは代表曲「何処(どこ)へ行くオキナワンボーイ」や中原中也の作詩「月夜の浜辺」を歌い上げ、演奏後には「人々の思いやりが生まれれば平和が広がる」と力を込めた。

 参加した八重瀬町在住の40代女性は「『復帰』後も沖縄は50年間ずっと貧困にさらされてきた。歴史を鑑みると『復帰』という言葉は間違っている」と語った。
 (西田悠)