梅雨入り初日、各地で冠水被害 落雷による停電で火葬炉が一時停止も


この記事を書いた人 琉球新報社
土砂降りの中を傘を差して道行く人たち=18日正午ごろ、那覇市役所前(喜瀨守昭撮影)

 沖縄地方の梅雨入りが発表された18日、本島地方では大雨や落雷の影響で、各地で道路冠水や停電が発生した。

 気象台によると、1時間降水量は、最大値で那覇市安次嶺53ミリ(午後0時28分)、沖縄市胡屋56ミリ(同57分)、国頭村39.5ミリ(同10分)などを観測した。午前0時から午後3時までの降水量(速報値)は、国頭村73ミリ、沖縄市胡屋72ミリ、那覇空港63.5ミリなどを観測した。

 うるま市消防には午後6時半までに、床上、床下浸水など12件の通報があったほか、沖縄市消防に家屋の浸水被害など9件の通報が寄せられた。強い雨が降った午後0時半から1時半ごろまでに通報が集中した。いずれも人的被害はなかった。

 沖縄市胡屋では、中学校の運動場から土の混じった雨水が擁壁から低地へ流れ、道路の冠水が確認された。

 沖縄電力によると、18日午後6時までにうるま市や宜野座村、糸満市などで約1千戸が雷の影響で一時停電し復旧した。落雷による停電を受け、浦添市のいなんせ斎苑では火葬炉のシステムが一時停止し、点検と再焼却により火葬業務に約1時間の遅延が生じた。

 気象台は本島中南部に大雨、洪水警報を発表して警戒を呼び掛けた。警報は解除されたが、本島地方は19日も梅雨前線の影響で大気が不安定な状態が続くとして、気象台は、発達した積乱雲の下での落雷や突風、急な強い雨に注意するよう呼び掛けている。沖縄地方は梅雨前線や湿った空気の影響で、向こう1週間は曇りや雨の天気が続く見込み。
 (慶田城七瀬)