沖縄の女性のため、社会的に意義のある活動や調査研究に取り組む団体・個人を助成する「金城芳子基金」の運営委員会(宮城晴美委員長)は18日、助成先に「生理の貧困を考える会おきなわ」を選んだことを発表した。同日県庁で、與儀育子代表、図子美佳副代表に目録を贈った。
同会は、学校のトイレ個室への生理用品設置に向けた取り組みなど、年齢や性別に関係なく生理のことを理解し合える社会を目指して活動している。
與儀代表は「学校での現状を子どもたちに聞くと、生理用品をもらいに行った保健室で(1日数枚は必要なのに)『1日1枚で過ごしてね』と言われたという子もいた。予算のこと以前に、一人一人の大人の意識が変わらないと世の中は変わらない」と話した。今後も県内全域で小中学校や議員などへの働きかけを続けるという。助成金額は30万円で、同会の活動資金として活用される。
(林恭子)