オスプレイ低周波音実態24時間測定へ 県、年度内に開始


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 米軍普天間飛行場に配備されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの低周波音の実態把握のため、県環境保全課が低周波音の自動測定装置を設置し、実証的に調査することが13日、分かった。

本年度中に装置を設置して測定を始める。これまで調査員が目視と騒音計で調査していたが、自動測定装置が導入されると24時間の測定が可能となる。集めたデータは環境省と防衛省に提供し、基準策定の参考にしてもらう狙いがある。
 測定装置はオスプレイなどの米軍航空機を識別する機能を付し、普天間飛行場周辺の南北4地点(野嵩、上大謝名、新城、宜野湾)で測定し、データは環境保全課で集計される。同課は2000年から低周波音の調査を単発的に行っているが、調査員が現場を訪れている限られた時間内の調査にとどまっていた。
 低周波音は米軍機騒音評価に含まれず、基地周辺の住宅防音工事の指標にもなっていない。