Bリーグ最強の攻撃力、千葉Jを徹底分析! 27日からキングスとCS決勝


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天皇杯決勝で激しく争うキングスと千葉の選手たち=3月12日、東京都の有明コロシアム(大城直也撮影)

 今季の千葉ジェッツは3点弾を武器にしたリーグ最強の攻撃力を有するチームと言える。レギュラーシーズン(RS)平均得点は87.9点とトップの成績を残している。

 100回のポゼッションでの、平均得点の指標となるオフェンスレーティングでは121.5と2位以下を大きく引き離しての1位。3点弾の成功率はRSは35.0%とリーグで6位だが、試投数が1928本と2位より150本以上多い。3点弾はRS1試合平均11.3本決めており、2点弾の成功率は全試合平均56.2%と、ともにトップの成績で内外からバランスよく得点する。

 守備ではRSで平均74.8失点とリーグで5番目に失点が少ない。100回のポゼッションでの、平均失点の指標となるディフェンスレーティングは103.3でリーグ3位と守備も堅い。RS1試合平均のターンオーバーも10.3とリーグで最も少なく守備にも穴がない。

 司令塔は富樫勇樹。速さのあるドライブはもちろん3点弾も武器にする。高確率で3点弾を沈めるクリストファー・スミスもいて外からのシュートに警戒が必要だ。トータルリバウンドでリーグ2位のジョン・ムーニーのほか、シュートもうまいヴィック・ロー、守備力と得点力のある原修太とタレントがそろう。

 キングスの持っていたシーズン最多連勝記録を破った千葉J。今季最高勝率も記録し、チームの完成度は高い。リーグトップのディフェンスレーティングを記録するキングスは、リーグ1位のリバウンドで強さを見せながら、どのように3点弾を止めるのかが注目だ。
 (屋嘉部長将)