「あだガチャ」人気上昇↑↑ 安田協同店で児童が運営 民間救急ヘリに寄付も 沖縄・国頭村


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地域のお年寄りに「あだガチャ」の楽しみ方を指導する児童

 【国頭】国頭村立安田小学校児童らが運営、安田協同店と共同企画し、昨年7月に協同店内に設置された「あだガチャ」が、国頭村内各種行事や東村つつじ祭会場などへ出張設置されている。売り上げの一部を民間救急ヘリを運用するMESHサポートへ寄付するなど活動の場が広がり、安田集落のみならず他の地域からも多くのファンが増えつつある。協同店には区民や行楽客らがドライブ途中に立ち寄り、おもちゃや、児童の手書きのメッセージが当たるガチャガチャを楽しんでいる。

 ゴールデンウイーク中の5日(こどもの日)には、利用者への感謝の気持ちを込めて、児童らが自分たちでかき氷機を操作して、協同店前でかき氷を無料配布した。普段は店の中に設置してあるガチャガチャも外に出した。

 児童らは午前8時半に「本日午前9時から、こども会よりかき氷の無料配布をします」と、集落内放送で区民へ知らせた。放送を聞いた区民らは開店と同時に協同店に足を運び、買い物をしながら児童らを激励した。当日は、安田小児童3人と、4月から中学校へ入学した生徒1人が手伝いをした。

かき氷の無料配布と「あだガチャ」のPRをする児童生徒ら=5日、国頭村安田協同店前

 子どもたちが書いた張り紙には「おいしいかき氷・子どもむりょう・子どもっぽい人むりょう・子どもだった人むりょう」の文字が大きく書かれ、来客らをほっこりとさせた。

 ゴールデンウイーク期間中でもあり、地域を訪れた多くの人がかき氷を食べながら子どもたちと和やかに会話を交わした。

 久保摩尚さん(4年)は「あだガチャがいっぱい売れてうれしい。かき氷を食べてくれた人たちからも笑顔が生まれてうれしいです」と話した。4月に国頭中学校へ入学した荻るりなさんは「私たちがやってきた活動を後輩たちが引き継いでいるのはうれしい。これからも頑張ってもらいたい」と話した。

 上地哲区長も足を運び「子どもたちのこういう活動で地域に活気が出てくる。明るい元気な声が聞けて、年寄りたちも元気が出るのはうれしい」と、子どもたちを激励した。
 (新城高仁通信員)