「スラムダンク」のモデルとされる名将も興奮 キングス優勝「子どもたちに自信と勇気」


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安里幸男さん

 Bリーグで初の日本一に輝いた琉球ゴールデンキングスの選手を昔から知る関係者は、選手の奮闘をたたえ、選手と共に悲願達成を喜んだ。未来の沖縄バスケ界を担う子どもたちも優勝を喜び、「私たちも負けずに頑張る」と刺激を受けていた。

 岸本隆一選手が北中城高校時代に監督として指導した金城バーニーさん(62)は、現地で応援した。表彰台に立った岸本選手の姿を見て「要所でゲームの流れを締めるなど活躍した。すごい成長が見られて安心した」と喜んだ。桶谷大ヘッドコーチが構築した「セカンドユニット」のすごさにも触れ「まさに団結の力。多くの県民の思いが伝わった試合だと思う」と声を弾ませた。

 県内バスケ界をけん引し、人気バスケ漫画「スラムダンク」の登場人物のモデルとされる名将、安里幸男さん(69)も「延長となった決勝第1戦から、バスケの神様がキングスにほほえんでくれた。W杯も控え、最高の年だ」と興奮気味。強豪の千葉ジェッツを相手に、選手層の厚さを見せた戦いぶりも高く評価し「各選手がバスケ好きの子どもたちに自信と勇気を与えた。プロ選手として日本一を目指す子も出てくるだろう」と、優勝の意義を語った。

 女子バスケットボールU15県代表の與儀希之花(ののか)さん(14)=INFINITY所属=は2021年に千葉ジェッツからキングスに移籍したコー・フリッピン選手の大ファン。悲願の初優勝に「キングスはbjリーグの時から応援していた。来季もフリッピン選手のダンクで優勝してほしい」と喜んだ。

 同じく県代表の大城花穂さん(15)=Future所属=は「選手たちには『おめでとう』と言いたい」と笑顔で語った。

(嘉陽拓也、吉田健一)