パリ同時テロ 県人被害情報なし


社会
この記事を書いた人 田盛 良一

 フランス・パリで13日に発生した同時多発テロに関し、フランス沖縄県人会によると、フランスに住んでいる県人らは約40人だが、被害に遭ったという情報は入っていないという。
 同会の大城洋子副会長が県系人の安否確認をした際、事件現場付近に住んでいる糸満市出身の夫婦が「銃声を聞いた」などと話していたが、被害はなかったという。

 一方、沖縄からパリに旅行をしていた人もいた。JTB沖縄(那覇市)によると、県内から2人がツアーでフランスに旅行中だったが、無事を確認した。
 沖縄の大手旅行代理店は12月末にパリへのツアーを予定している。職員は「現時点では実施する予定だが、情報収集を続けたい」と話した。
 JTBは14日、フランスに向かう14~16日出発の主要なパッケージツアーを中止。パリには全国からツアー客300人以上が滞在しているとみられる。情報収集を進めているが、被害情報はないという。
 日本旅行も、パリに滞在する約160人の安否確認を進めた。大手旅行会社エイチ・アイ・エス(HIS)は、14~16日にフランスに出発するツアーをキャンセルした場合、料金を返還することを決定した。