バスケット女子沖縄代表、優勝で全国切符つかむ 知的障がい者スポーツ九州予選


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 全国障害者スポーツ大会九州ブロック予選会は4日、鹿児島県で行われ、知的障がい者の女子バスケットボール決勝で沖縄は52―41で佐賀代表を下して優勝をつかんだ。男子は福岡市代表を86―69で破り、3位となった。サッカーは決勝で0―3で長崎代表に敗れ、準優勝だった。女子バスケの沖縄選抜チームは、10月に鹿児島県で開催される全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」に派遣される。

女子バスケットボールで九州一に輝いた県選抜の選手たち(提供)

高さに苦戦も速攻で得点 バスケ女子、全国へ

 バスケットボールの女子決勝は県選抜チームが上背のある佐賀を11点差で退けた。多和田真樹監督は「こちらよりも平均で10センチほど身長が高いチーム。互いに点が入らない時間帯が続き、我慢勝負になった」と振り返る。その状況でチームの得点源になったのが仲間由莉愛だった。得意の3点弾を5本沈め、前半だけで23点を奪った。「練習よりも調子が良くて自分でもびっくりした」と声を弾ませた。

 浜比嘉奈美主将は「相手の高さに苦しめられた。速攻で得点を奪えたが、走るバスケで戦うためにもっと体力が必要」と全国を見据える。大黒柱の宮本梨々奈が国際競技出場のために欠場。浜比嘉は「全国に宮本を連れていく」との思いで試合に挑み、約束を果たした。大嶺芹來(せら)もスピードのある攻めでチームに貢献した。

 多和田監督は「宮本に頼っていた部分が大きかったが、彼女がいない状況で勝てたことは大きな自信になった。全国では1日2試合をこなさないといけないので体力をつける必要がある」と10月の全国に向けてさらなる進化を目指す。
 (大城三太)