沖縄野菜サプリ、販路拡大へ 「グッスリン2―V」 広島の調剤薬局チェーンで導入 


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クワンソウを使用した商品をPRする沖縄県物産公社商品開発室の赤嶺貴子室長(右)と知念佳奈さん(左)=5月30日、琉球新報社

 沖縄の伝統野菜「クワンソウ」を原料にした県物産公社(比嘉徹社長)のサプリメント機能性表示食品「グッスリン2―V」が6月から広島県内の調剤薬局チェーンで販売される。全国のわしたショップやオンラインでも販売しているが、調剤薬局でのトライアル導入を契機に県外、海外へ販路を拡大したい考え。

 健康食品の開発を手掛けるクレイ沖縄(渡嘉敷哲社長)を中心に、同志社女子大などと共同開発し、物産公社のプライベートブランド商品として販売している。08年に販売開始後、20年に販売を一時終了したが、機能性表示食品として22年に販売を再開した。

 クワンソウ由来のオキシピナタニンには、睡眠の質を高める機能があるとされ、「起床時の眠気および疲労感の軽減」と機能性の表示の届け出が消費者庁に受理されている。

 物産公社は自社調べによるモニター調査結果をを発表。沖縄産業まつりでのサンプリングや自社オンライン店舗などでの国内在住の男女156人からの回答で、リピート希望率が81%になった。睡眠効果に関しては「効果を感じた」が46・2%、「少し感じた」が26・9%で合計73・1%だった。

 商品開発室の赤嶺貴子室長は「コロナ以降、不眠に悩む人が増え、睡眠の質の改善や睡眠環境を整える眠活の需要が伸びている。植物由来のサプリメントは世界的にも珍しく、県産品としてアピールしていきたい」と意欲を見せた。

 商品は30日分60粒入りで価格は4860円(税込み)。
(普天間伊織)