決勝で比嘉がハットトリック サッカー男子は西原が16年ぶり頂点 宜野湾に4ー1<県高校総体2023>


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 沖縄県高校総合体育大会第8日は5日、金武町陸上競技場でサッカー男女の決勝戦が行われた。男子は西原が4―1で宜野湾を下し、16年ぶり5度目の栄冠を手にした。女子はコザが2―1で那覇に競り勝って4年ぶり5度目の頂点をつかんだ。

西原―宜野湾 後半終了間際、自身2点目のゴールを決める西原の比嘉琥生(左)=6日、金武町陸上競技場(大城直也撮影)

 西原は身長178センチの比嘉琥生(こうせい)が3得点のハットトリックを達成。利き足でない左足で得点し、器用さを発揮した。「ゴール前で落ち着いてプレーすることができた。走り込みの成果も出た」と前線からのプレスや走り負けしない西原サッカーを体現した。

 先制点は前半24分、相手守備のほころびを突いて突進し、左へ切り返しのフェイントを挟んでシュートを放った。前半に同点に追い付かれたが、後半に追加点を奪って優位に立ち、攻勢を仕掛けた。比嘉は試合終了間際に米村海からボールを受けドリブルシュート、2分後には上里南が下げたパスをダイレクトで決め、突き放した。昨年12月の全国高校選手権にも出場し、全国レベルを見据える中で堂々の結果を残した。

 比嘉と共に躍動したのが同じFWの岡野舜。ゴール前でボールに積極的に絡んだ。裏に抜け出す得意のプレーが光ったのが後半16分。「アイコンタクトだった」と齋藤博斗の縦パスに絶妙のタイミングで反応して抜け出し、チーム2点目を決めた。

 比嘉は九州、全国に向け「やはり得点したい。止める、蹴るの基礎的な動作や攻撃パターンを増やして挑みたい」とチームを勝利へ導くことを誓った。
 (大城三太)