サッカー女子、コザが4年ぶり優勝 延長でCKから値千金の勝ち越し弾<県高校総体2023>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
西原―宜野湾 後半終了間際、自身2点目のゴールを決める西原の比嘉琥生(左)=6日、金武町陸上競技場(大城直也撮影)

 沖縄県高校総合体育大会第8日は5日、金武町陸上競技場でサッカー男女の決勝戦が行われた。男子は西原が4―1で宜野湾を下し、16年ぶり5度目の栄冠を手にした。女子はコザが2―1で那覇に競り勝って4年ぶり5度目の頂点をつかんだ。

 コザは苦しみながらもセットプレーから2得点を奪い、白星を引き寄せた。70分間で決着がつかず、20分間の延長戦までもつれた。那覇に17本のシュートを許し、コザは4本と我慢の時間帯が続いた。

 前半8分、高江洲凛が相手DFの壁をかいくぐる直接フリーキックで先制点を奪った。しかし、その後はDF陣の裏を狙われ、次々とボールを放り込まれて猛攻を受けた。前半は何とかしのいで、リードして折り返した。

 後半は相手がさらに勢いづき、15分に同点弾を浴びる。延長戦に突入してからもボールを支配される時間帯が続いたが、終了間際にチャンスが巡ってきた。先制点を決めた高江洲が左コーナーキックで精度の高いクロスを放り、嘉陽はるかが頭で決勝ゴールをたたきこんだ。密集するスペースからの値千金弾だった。

 GK外間璃子、センターバックの山川仁菜が守備の要となった。幸地梨紗主将は「みんなで前向きな声掛けをしながら、気持ちで負けていなかった」と仲間を誇った。嘉陽は「九州での1勝が大きな目標」と強い思いで強豪に立ち向かう。
 (大城三太)