県立沖縄盲学校は5月16日、同寄宿舎に専門美容部員7人を招き、視覚に困難のある生徒が自ら身支度を整えられるようになることを目的にガイドメークレッスンを開いた。小学部から高等部、18歳以上の専攻科に所属する10~60代の生徒12人が参加した。
実施の背景には、視覚に困難があり自身でメークできないなか「周囲からどう見られているか不安」という生徒の声があった。同寄宿舎職員の福地幾乃さんは「生徒たちが社会に出る前に不安を取り除き、自信を付けてほしい」と実施の意義を語った。
実習では男女に分かれてスキンケア、スカルプケア、ボディーエチケット、メーキャップなどの方法を実践的に学んだ。清潔感が求められる、はり・きゅう・マッサージ師を目指す専攻科の生徒にとっては、就労後に接する患者へのエチケットとマナーを身につける目的もあった。
高等部3年の宮城翔(かける)さん(17)は「周りから自分がどういう風に見られているのか分かって良かった」と感想を述べた。
(西田悠)